カフェの仕事

【カフェバイトのリアル】キッチンポジションの大変な点とは?

カフェの仕事の中には『キッチン』というポジションの仕事があります。

料理ができてかっこいい!というイメージを持たれている人が多い仕事ですが、カフェバイトのキッチンには大変なことがたくさんあるのです!

このページでは、実際に働かないとわからないキッチンの大変なところをお伝えしていきます。

実際に働いてわかったキッチンの大変さ

私はカフェで数年間働いてきて、その間に色々なお店で仕事を経験しました。

個人店からチェーン店まで幅広く経験し、もちろんキッチンでの仕事も多くしてきました。

偶然かもしれませんが、ホールよりもキッチンに配属されることの方が多い気はしますね。

 

キッチンの仕事はホールの仕事とはまた違う楽しさがあって面白いのですが、特に最初の慣れないうちはとても大変です。

例えば以下のような点が『キッチンバイトの大変なところ』ですね。

  • レシピを完璧に覚えなくてはいけない
  • ケガをするリスクがある
  • 毎回同じ味を提供しなくてはいけない
  • オーダーをこなすのが大変
  • 提供が遅れればお客さまからクレームが入る

 

レシピを完璧に覚えるのは必須!

カフェ キッチン 大変まず、すべてのメニューのレシピを覚えるのは必須です!

お店ごと、またはスタッフによって味が違うと困りますよね。そのため決められたレシピに沿って調理を行わなくてはいけません。

しかし、毎回作るごとにレシピを見ていては時間がかかってしまうので、何も見なくても完璧に調理ができるように覚える必要があります。

これは1から手作りをしている個人店でも、レトルト食品を使うようなチェーン店でも同じで、むしろチェーン店の方がレシピが厳しく定められている場合が多いです。

例えばサンドイッチを作る場合、レタス30g、トマトの輪切り2枚、ハム3枚、ドレッシング15gを順番通りにのせていくレシピになっている時、順番はもちろんのこと、グラム数まで細かく守らなくてはいけないのです。

はじめのうちは量りながら行ってもかまいませんが、常に量っていては時間がかかってしまいますよね。

そのため、手の感覚や見た目で覚えて「いつもと同じ」サンドイッチを作る必要があります。

カフェによってはメニュー数が豊富にあり、そのすべてのレシピ工程を覚えるのには時間がかかります。

ただ、何度も作るうちに自然と頭に入って、何も考えずに体が動くようになるので心配いりません!

1分でも早い提供を!

キッチンのスタッフはオーダーが入ると1分でも早く料理を提供しなくてはいけません。

人は注文を済ましてから15分ほどで「あれ、遅いな・・・?」と思いはじめ、20分が待てるリミットだと言われています。

そのため、どんなに混んでいる時でも20分以内に調理を済ませて提供することが求められます。(もちろん20分ならセーフかというとそういうわけではありませんが・・・)

1分でも早く提供するためにはレシピを覚えていることはもちろんですが、次から次へと入ってくるオーダーに対応する臨機応変さと効率の良も求められます。

例えば家で料理をするときを思い浮かべてください。

A・B・Cという3品の料理を作るときに、一つずつ作っていくのではなく同時進行で進めていきますよね。

Aの材料を電子レンジにかけている間にBの材料を切って、Cを煮込んでいる間にAを炒めて・・・のような感じです。

カフェのキッチンも同時進行の考え方は基本として同じです。ただ、家庭とは以下の点で異なります。

  • どのメニューが何品オーダーされるかわからない
  • いつオーダーされるかわからない
  • 複数のテーブルに順番&平等に提供しなくてはいけない

これらに翻弄されて、慣れないうちは効率よく調理を進めることができないでしょう。

さらにオーダーがたまっていくとクレームが入ったり、自分でも焦ってしまい精神的に追い詰められることも・・・。

キッチン経験者に聞くと、皆口を揃えて「次々入ってくるオーダーをさばくのがきつい」と言いますね。

 

しかし、こちらも何度も繰り返すうちに体に染みついていくので、経験あるのみ!です。

ケガに気を付けて!

キッチンの仕事をしていると、やけどや切り傷はよくあることです。

特に揚げ物を扱っているカフェでは油が飛んでやけどをすることは頻繁にありますし、オーブントースターもやけどの危険があります。

調理をするカフェで包丁を使わないところはほぼなく、気を付けないと指を切ってしまいます。

リアルなことをお話しますと、ちょっとしたやけど程度では仕事の手を止めるわけにはいきません。少し流水で冷やしたらすぐに調理に戻ります。

しかし、切り傷の場合は衛生面で問題があるので、バンドエイドを貼ったうえでゴム手袋を装着して作業にあたらなくてはいけません。

お店によっては手に切り傷があるスタッフはキッチンの仕事ができないと、厳しく定めているお店もあります。

いずれにしてもキッチンでの仕事はケガと隣り合わせなので、ケガをしないように、そして他のスタッフにもケガをさせないように注意しましょう!

クレーム第1位は「まだこないんだけど?!」

カフェ キッチン 大変さきほどの1分でも早い提供を、の話にもつながりますが、提供が遅くなるとお客さまからクレームが入ります。

お客さまからのクレームの種類はいくつかありますが、一番多いのが「注文したのがまだこない!」という意見です。

あなたもカフェに行って、自分の注文したものがいつまでたっても出てこないという経験はないですか?

注文したメニューが提供されないと、お客さまは「ちゃんとオーダーが通っているかな」「忘れられていないかな」と不安になり、「どうして他のテーブルは来てるのに私のはこないの?!」という怒りにつながります。

お客さまに大変不快な思いをさせることになりますので、提供遅れは極力避けたいですね。

正直、お客さまに怒られるととても反省してへこみます。

ただ、怒られるのはキッチンスタッフではなくてホールスタッフのことが多いので、自分の代わりに他のスタッフが怒られるという状況もあります。

一つのお店のスタッフとして連帯責任ではあるのですが、スタッフ全員で気持ち良く働けるように一人ひとりがミスをしないように働きましょう◎

カフェのキッチンは大変なことばかり?楽しいことはない?

ここまでキッチンバイトの大変なことやデメリットをお伝えしてきましたが、もちろん楽しい点もたくさんあります!

なんといっても、自分の作った料理を食べたお客さまに「おいしかった!」と言ってもらえること。

自分が作った料理でお客さまを笑顔にできることはカフェバイトの醍醐味ですね。

また、働くお店によっては調理師免許の受験資格を得られることもあり、料理のスキルを磨くことができます。

  • 将来開業して自分のお店を持ちたい人
  • この先飲食店でずっと働きたい人
  • 他のカフェでも通用するスキルを身に着けたい人

このように思っている人にぜひおすすめしたいアルバイトです!

まとめ

以下の点が、実際に多くのカフェで働いてきた私が思うカフェのキッチンの大変なこと!

  • レシピを完璧に覚えなくてはいけない
  • ケガをするリスクがある
  • 毎回同じ味を提供しなくてはいけない
  • オーダーをこなすのが大変
  • 提供が遅れればお客さまからクレームが入る

 特に慣れないうちはミスも多くなり大変かもしれませんが、それを乗り越えるととても楽しくなります。

調理のスキルも身に付き、調理師免許の受験資格を得られれば他のカフェでも働く自信になりますよ。

カフェによってキッチン専属なのか、どのようなフードメニューを作れるのかが異なってきますので、色々な求人を見てあなたに合ったカフェを探してみてくださいね!