「カフェでバイトしてみたいけど、どんな仕事があるの?誰でもできる?」と最初は不安に思いますよね。
当記事では、のべ5店舗以上のカフェ・喫茶店で働いてきた私がカフェバイトの具体的な仕事内容を紹介していきます。
カフェバイトの9つの仕事内容
カフェ(喫茶店)での仕事はそのお店ごとに異なりますが、基本的な業務内容としては共通しており、大きく9つの仕事に分類できます。
どの仕事も慣れれば難なくこなせるものですが、覚えることが多い大変さはあるでしょう。
①ホール
フルサービス式(料理やドリンクをお客さまのもとへ運ぶスタイル)のカフェではホールというポジションがあり、主に以下のような仕事をします。
- お客さまを案内する
- オーダーをとる
- 料理やドリンクを運ぶ
- 空いたお皿やグラスを片付ける
比較的簡単な仕事内容なので、バイトを始めると『まずはホールから』と誰もが最初に経験する仕事内容でもあります。
セルフサービス式のカフェ(例えばスタバやドトールなど)ではホールというポジションでは呼ばれませんが、会計とともにオーダーをとる、返却場に返されたお皿を下げる、などといった形で行います。

②キッチン
ホールと対になるポジションがキッチンです。キッチンは料理担当で、以下の仕事がメインとなります。
- 調理をする
- 盛り付けをする
- 仕込みをする
メニューのレシピをすべて頭に入れておく、次々入るオーダーを確実に早くこなしていくなど大変な点が多く、ホールよりも難しいポジションです。
そのため経験を積んだスタッフほどキッチン担当になるお店も多くあります。

③ドリンク・バリスタ
コーヒーなどのドリンクを作るポジションです。
キッチンやホール担当がおこなうこともありますが、大きな店や忙しい店になればなるほど専用のドリンク担当がドリンク作りをおこないます。
キッチンほど複雑なメニューはないものの、常に美味しいコーヒーを提供することやフードメニューとの提供スピードを合わせることなどが求められます。
お店のよっては、バリスタと呼ばれるスタッフがコーヒーなどを作ることもあります。
バリスタはエスプレッソやカフェラテなどに精通したスペシャリストで、技術力と知識が求められる職業です。

④食器洗浄
洗い物もカフェの重要な仕事です◎
シフトによって洗い場担当がいることもありますが、キッチンやホール担当が隙を見て洗い場に入ることが多いでしょう。
洗い物をスムーズに行わないと、提供に使う食器が足りなくなったり、お客さまのもとから下げてきた食器が洗い場に溜まったりします。
すると、キッチンとホールの仕事に大きく支障がでます。
もちろんお客さまにも迷惑がかかることにつながりますので、他の仕事をこなしながら細めに洗い場に入る必要があります。
個人店の小さなカフェでは手洗いでおこなっているお店もありますが、たいていのカフェでは業務用の食器洗浄機を導入しています。
一気に食器が洗えて時短になるだけでなく、衛生的にも安心です◎
⑤掃除(店内・店外・トイレ)
開店前・閉店後には必ず店内の掃除を行います。さらに路面店の場合は駐車場やお店の前の道などを掃除する場合もあります。
お客さまはスタッフが思っている以上に店内のキレイさに敏感です。
特にカフェは飲食をする場所なので、ほこりが少しあるだけで不潔なイメージを持たれて気分を害されてしまいます。
床の掃き掃除やテーブルの拭き掃除はもちろん、イスの脚やレジまわりなどのほこりにも気を付けましょう◎
またトイレ掃除も大事な仕事です。
お店によってやり方は様々ですが、当番を決めて1日に何回も行うことが多いでしょう。
『トイレのキレイさ=お店の質の高さ』と言われ、人が飲食店を選ぶときの大きなポイントとして「トイレがいつもキレイだから」という理由が挙げられるというアンケート結果も出ています。
忙しいときほど後回しにしてしまいがちですが、常にお客さまにキレイな状態で使ってもらえるように心がけましょう!
⑥電話応対・予約受付
カフェで働いていると電話を受けることがあります。
業者さんや営業の電話、スタッフやオーナーからの電話の場合もありますが、一番多いのが予約の電話です。
基本的には予約帳などを見ながら、ダブルブッキングなどをしないように注意して予約を受け付けるだけなので難しい仕事ではありません。
- 予約日時
- 人数
- 氏名
- 電話番号
最低限この4つを確認する必要があり、お店によっては席の指定やコースメニューの有無などが必須項目となることもあります。
それぞれのお店によって予約の受付方法のルールを設けていることも多いので、先輩スタッフに聞いて従うようにしましょう。
⑦レジ打ち・レジ締め
レジでのお会計はホール担当のスタッフが担うことが多く、入社して比較的すぐにやらせてもらえることが多い仕事です。
レジスター(レジの機械)を触った経験がない人は、最初のうち戸惑うかもしれませんが、慣れればスムーズにできるようになるので安心してください。
しかし、レジ打ちはお金を扱うとても重要な仕事です。間違いのないように注意して業務にあたりましょう。
また、1日の最後に売上額と金銭を照らし合わせる「レジ締め」という作業があります。
これは責任を伴う仕事のため、社員や経験を積んだアルバイトスタッフが任されることが多いです。
ただ、閉店時までシフトに入ることが多い学生さんは、任せてもらえる可能性は大きいでしょう。
⑧テイクアウトの販売・デリバリー対応
コロナ禍を受け、テイクアウトやデリバリーに力を入れるカフェも増えてきました。
テイクアウトはコーヒースタンドのような専門店やスタバのような形態のお店では珍しくありませんが、「通常の店内飲食をメインに、一部メニューはテイクアウトができます」といったお店もあります。
例えば、普通のカフェだけどケーキの持ち帰りもできます…といったスタイルですね。
その場合、テイクアウト用の商品を箱や袋に詰めたり、レジ打ちや受け渡しをおこないます。
また、Uber Eatsなどのデリバリーサービスに対応しているカフェの場合、デリバリーの注文を受けて配達員に商品を受け渡すのも仕事になります。
⑨納品・検品
食材の仕入れ発注はアルバイトが行うことは少ないでしょうが、私の経験上、納品作業はアルバイトであっても行うことはあります。
納品作業は、業者などから届いた食材・備品を冷蔵庫や倉庫へしまう作業です。
その際に「発注したものがちゃんと届いているか」を確認する検品作業を同時に行います。
(検品は社員さんがして、バイトスタッフは冷蔵庫へしまうだけということも多いです)
その他
他には以下のような仕事があります。
アルバイトではあまり行うことがない仕事ですが、長く勤めているスタッフや特別なスキルを持つスタッフに任せてもらえることもあります。
- チラシ作り
- シフト管理
- メニュー考案
- 売上管理
- 発注業務
- Web予約の管理
- その他パソコンを使った業務全般
実際の仕事内容はカフェによってちがう
9つの仕事内容を説明してきましたが、実際におこなう仕事は、そのお店によって異なります。
セルフサービスかフルサービスか、個人店かチェーン店か、店舗の規模やスタッフの人数、店長・オーナーの考え方などによって様々です。
参考までに、私がアルバイトとして実際に働いてきたお店での仕事内容を紹介しましょう!
具体例①フランチャイズのパンケーキカフェ
フルサービス・フランチャイズチェーン・パンケーキカフェで働いていたときの仕事内容はこんな感じでした。
- ホール(レジ打ち込み)
- ドリンク
- キッチン
- 掃除
- 電話応対
- テイクアウト担当
このお店では、テイクアウト専用のレジ・受け渡しコーナーが設けられていたため、テイクアウト担当としてレジを売ったり商品を渡す仕事がありました。
また、納品作業をアルバイトスタッフが行うことは一切なく、社員スタッフがそれらを全て担います。
具体例②個人店のビストロ風カフェ
個人オーナー(店長)がやっているビストロ風のカフェで働いていたときは、雇用スタッフが全部で4名しかいないため、アルバイトでも責任のある仕事を任せてもらいました。
- ホール(レジ打ち込み)
- ドリンク
- 掃除
- 電話応対
- チラシ作りなどの事務作業
- 給与計算、売上集計
普通のカフェバイトでは経験できないような重要な仕事をさせてもらえた、貴重なケース。
店長がキッチン業務をすべて担っていたため、私はキッチン内に入ることはほぼなく、少し手伝いをする程度(サラダの盛り付けやお皿の準備)でした。
カフェバイトの仕事内容まとめ
カフェの仕事は主に以下のようなことになります。
- お客さまの案内やオーダーをとる「ホール」
- 調理や仕込みをする「キッチン」
- ドリンク作り
- 食器を洗う
- 掃除をする
- 電話応対・予約受付
- テイクアウト販売・デリバリー対応
- レジ打ち・レジ締め
- 仕入れ・発注
お店の形態やシステムによって、またその日のシフトによって行う仕事は変わってきます。
なかには自分に合わないな、掃除ばかりさせられたら嫌だな、と思うかもしれません。しかし、どの仕事もカフェの業務にとっては重要な仕事です。
それぞの仕事の特徴は他記事でもまとめてあるので、参考にしてみてくださいね。