カフェバイトの重要ポジションに『ホール(別名:フロア)』があります。
笑顔でお客さまをもてなす大事な仕事で、対になるのは『キッチン』ですね。
このページではホールとはどのような仕事をするポジションなのか、大変なことはなにかについてお伝えしていきます。
カフェでバイトをする人の多くが経験する仕事内容なので、必ずチェックしておきましょう!
ホールの主な仕事内容について
『ホール』の仕事内容は主に次の5つです◎
- お客さまを案内する
- オーダーをとる
- 料理やドリンクを運ぶ
- 空いたお皿を片付ける
- レジをうつ
『ホール(別名:フロア)』はフルサービスのカフェでは必ず存在するポジションです。
カフェによってホール専属として入社することもあれば、ホールもキッチンも店内業務全般を行うといったカフェもあります。
その場合にはシフトによって「今日はホールの日」「明日はキッチン」といった具合に仕事内容が変わります。
一般的にはキッチンよりもホールの方が難易度が低いとされ、まず『新人はホールから始める』といった場合が多く見られます。
そのため『ホール』は誰もが経験する仕事内容で、かつカフェバイトの基本でもあるのです。
お客さまを席に案内する
お客さまが入店されたら、人数を聞いて席までご案内します。この時に喫煙席か禁煙席どちらが希望かを聞くこともあります。
スタッフが席まで案内することもあれば、「お好きな席へどうぞ」と声をかける場合もあります。これはお店によって、もしくは状況によって異なります。
ヒマな時間は「お好きな席へどうぞ」と声をかけるだけだが、混んできたら案内係のスタッフが登場するお店もあります。
セルフ式のカフェであればお客さまに自由に入店して好きな席についてもらってかまいませんが、フルサービスのカフェだとそういうわけにはいきません。
なぜならお客さまを席へ案内することの目的のひとつに、『店内の状況を把握する』ということがあります。
どのテーブルにどのお客さまが何名座っているのか、どのテーブルが空いているのか、あとどれくらいで満席になるのかをスタッフが把握するためにも重要なことなのです。
たまに『スタッフが気付かない間にお客さまが入店し、すでに席に座っていた・・・慌ててお水とおしぼりを持っていく』なんてことがあります。
このようなことが起こるとスタッフがお客さまの状況を把握できなくなって混乱したり、「待っているのに注文を取りに来ないんだけど?!」とクレームを受ける事態になってしまうこともあります。
お客さまが入店されたら必ず「いらっしゃいませ」と声をかけて席へ案内、もしくは「好きな席へどうぞ」と促すようにしましょう。
オーダーをとる
フルサービスのカフェではお客さまのテーブルまでオーダーを取りに行きます。
オーダーをとる際に『ハンディ』と呼ばれる機械を使うこともあれば、オーダーシートという紙に手書きで書くこともあります◎
また最近では、そのお店独自のスマホアプリを使ってオーダーをとるようなカフェもあります。
オーダーミスをしないように必ず復唱することが重要です!
また、この時メニューについて何か聞かれることもあります。例えば使われている食材についてだったり、半分に切り分けられるか・・・などですね。
すぐに答えられるように勉強しておきましょう◎
料理やドリンクを運ぶ
キッチンからあがってきたドリンクや料理をお客さまのもとへ運ぶのも大事な仕事ですね!
このとき、伝票とドリンクなどを見比べて正しいかどうかをチェックします。また、間違えて違うお客さまのもとへ持っていかないようにも注意しましょう。
ドリンクなどを運ぶときにはトレンチと呼ばれるトレイを利用して運びます。
トレンチにコーヒーカップやお皿をバランスが保たれるように乗せて、そのトレンチを左手(利き手ではない方)だけで持つのが基本です。
バランスを保って歩かなくてはいけないので、慣れないとうまく持てずに苦労します。
バランスを崩してしまってお皿やカップを落としてしまうのは初心者が起こしやすいミスです。
最初のうちは苦労するかもしれませんが、何度も練習をすればしっかり持てるようになるので大丈夫です。
空いたお皿やグラスを片付ける
お客さまが食べ終わったとき、もしくは帰られたあとには食器類を片付けます。
このときにもトレンチを使って食器を洗い場へ持っていき、同時にダスターと呼ばれるふきんでテーブルをきれいに拭きます。
また、テーブルの上にメニュー表やポップなどを配置している場合には、それらを決められた通りに元通りにする必要もあります。
個人店であればそこまで細かくありませんが、チェーン店などの場合にはすべての位置が細かく決められ、その通りに配置しなくてはいけないとしているお店も多いですね。
片付けは丁寧に、そして素早く行わなくてはいけません。
満席の場合には次のお客さまがテーブルが空くのを待っていることもありますし、他の仕事も行わなくてはいけないので、のんびりと片付けをしているヒマはないのです。
レジでお会計をする
レジでの会計はホールの仕事と決まっているわけではありませんが、どちらかというとホール担当のスタッフが行うことが多い仕事でしょう。
お金を扱う仕事なので、ミスのないように慌てずに慎重に行う必要があります。
取り扱うレジはお店によって様々なので、タッチキーで自動精算のものもあれば、手打ちで行うものもあるでしょう。
しかし基本的な流れとしては、お客さまに会計金額を告げてお金を受け取り、おつりとレシートをお渡しするという単純な作業です。
レジ操作はすぐに慣れると思いますが、おつりの金額を間違えて渡すというミスが起こりやすいので注意しましょう。
また、領収書の発行を求められることも多いので、領収書の書き方がわからない方は先輩スタッフにあらかじめ聞いておくようにしてくださいね。
レジではミスのないようにお会計を済ますことはもちろんですが、最後の最後までお客さまに気持ち良く過ごしていただくように心がけなくてはいけません。
おいしいコーヒーを飲んで、リラックスして過ごしたのに最後のお会計でスタッフさんがムスッとしていたり、何かミスがあったりしたら楽しい気分が台無しですよね。
「またこのお店に来たい!」と思っていただけるよう、笑顔で「ありがとうございました!」とお見送りしましょう◎
ホールの大変な点・デメリットは?
ホールの仕事はお客さまと直接接する仕事ばかりです。以下のように接客業ゆえの大変な点が多いのもホールの特徴でしょう。
- クレームを受けることがある
- 店内の空気を読む能力が求められる
- 広い店内を動き回るので体力を使う など
ホールはお客さまから直接クレームを受ける立場にあります。キッチンスタッフのミスであってもホールスタッフが受けるので、理不尽に思うこともあるかもしれませんね。
また店内のお客さまの状況を常に把握して、気を配る大変さもあります。
「お客さまが声をかけたそうにしていないかな」「お水がなくなっていないかな」と、すべてのお客さまに気を配って接客しなくてはいけません。
もちろんキッチンのように狭い範囲や1カ所にとどまっているわけにはいかず、店内中を歩き回ることになります。バイトが終わったらヘトヘトに疲れてしまいますね。
ホールの楽しい点・メリットは?
ホールの大変な点をお伝えしましたが、実際にはホールは楽しいことの方が多い仕事でしょう。
カフェで働いている人の大半が「カフェバイトって楽しい!」と思うのはホールの仕事をしている時だと言います。
- お客さまの「おいしい!」という笑顔を見られる
- お客さまが「ありがとう、また来るね」と言って帰ってくれる
- 常連のお客さまと仲良くなれる
このような、接客業だからこその魅力がホールの楽しい点ですね。
また、カフェの仕事はチームワークが大事です◎特にホールの仕事はチームワークが試されるのです。
先ほど大変な点で『お客さまに気を配る』ことをお伝えしましたが、これは一人では完璧にできません。
他のスタッフと協力し合い、ときには阿吽の呼吸でお互い動くことでより高い接客を提供することができます。
そのためスタッフ同士で仲良くなりやすく、『バイト友達』ができやすくて楽しく働けるのでおすすめです。
みんなで楽しく働けるバイトが良い!という人はぜひホールの仕事ができるカフェを探してみてくださいね。
まとめ
ホールスタッフの仕事は主に接客で、具体的には以下のような仕事をします。
- お客さまを席まで案内する
- オーダーをとる
- 料理や空いたグラスなどを運ぶ
- テーブルの片付けをする
- レジをする
クレームを受けるなど接客業ゆえの大変な点も多いホールですが、それ以上に接客業だから味わえる楽しさもあるのがホールの魅力です。
他のスタッフと協力することも多いので、仲の良いバイト仲間もできて楽しく働けるのでぜひカフェでバイトしてみてくださいね!